東京から最も遠い漁師町 土佐清水市

土佐清水市は、高知県南西部の漁師町。高速道路がなく、最寄り駅もない。
高知空港からも距離があり、“東京から最も遠いまち” です。
四国最南端に位置し太平洋に面するこのまちは、
ほぼ全域が国立公園。黒潮の恵み豊かな海と山に囲まれ、他にはない壮大な景色が広がります。
水産業が盛んで、日本一のシェアを誇る宗田がつおや足摺岬沖で穫れる“清水さば”が特産品です。

四国最南端・東京から最も遠いまち

ほぼ全域が国立公園のまち

宗田がつお全国シェア70%・
黒潮がぶつかる魚のまち

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土佐清水市って
どんなところ?

四国最南端・太平洋に突き出す東京から最も遠いまち

四国の最南端・太平洋に突き出した足摺岬が特長的な高知県土佐清水市。高知空港から車で約3時間、最寄りの高速道路からは車で1時間半以上、最寄り駅からは車で40分…とどんなルートを使っても、東京から6時間半と時間的に一番遠いまちと言われています。

黒潮が育む大自然
ほぼ全域が国立公園のまち

足摺宇和海国立公園

足摺宇和海国立公園
(あしずりうわかいこくりつこうえん)

足摺岬

足摺半島の南東に位置する足摺岬は、岬に立つ灯台と太平洋の荒波に削られた断崖、ツバキやウバメガシなどの亜熱帯植物の群生地が広がっています。
元旦には初日の出を見るために訪れる方も多い観光スポットでもあります。

竜串・見残し海岸

大岩がおよそ2000万年もの間、打ち付ける波や風雨などに晒されたことで生まれた奇岩群。徒歩で訪れることが困難で、弘法大師が見残したことから「見残し海岸」と呼ばれるようになったとか。神秘的でダイナミックな景観は一見の価値があります。

大岐の浜

白い砂浜とハヤシが緩やかにカーブを描く大岐(おおき)の浜。全国からサーファーが訪れるサーフスポットでもあります。貝殻やサンゴが交じる白浜で、打ち寄せる波を眺めてのんびり過ごすのもいいかも。絶滅危惧種のアカウミガメの産卵場所でもあります。

松尾のアコウ自生地
[天然記念物]

アコウは他の樹木に寄生して成長する亜熱帯植物。松尾天満宮境内のアコウは高さ25m、直径は9mにもおよぶ樹齢300年以上の大樹で、国の天然記念物に指定されています。複数の枝葉を四方に張り巡らせた姿はまさに “アコウの王様” です。

唐船島の隆起海岸
[天然記念物]

唐船島は、清水港内に浮かぶ小島です。清水港は、天然の良港として古くから多くの船が寄港。唐船島は船の繋留場として利用され、江戸時代初期まではしばしば外国船も来航しており、外国と日本を結ぶ「唐船」の名がつけられています。

千尋岬の化石漣痕
[天然記念物]

化石漣痕(かせきれんこん)とは、波や水流の痕跡がそのまま化石のように残されたもの。
千尋岬は、1500年以上前にできた漣痕が集中して存在している全国でも珍しい場所として、天然記念物に指定されています

市の花「椿」

足摺半島に自生するヤブツバキの数は、全体で約15万本ともいわれています。
見頃は、1月下旬〜2月下旬で、足摺半島を真っ赤な椿が彩ります。

市の木「アコウ」

クワ科イチジク属の常緑亜熱帯植物であるアコウ。他の木(親木)に着生して成長することが多く、親木を覆いつくして枯らしてしまうこともあります。

市の鳥
「イソヒヨドリ」

イソヒヨドリは海岸、岩場に多く生息する20cmほどの鳥で、竜串海岸でもよく遭遇します。オスは頭から胸にかけて美しい青藍色で、腹は赤褐色の鮮やかな色をしています。

市の魚「メジカ」

メジカとは宗田がつおの地元での呼び名で、目と口が近いことから「メジカ」や「メジ」と呼ばれるようになったとか。土佐清水市は全国有数のメジカの産地です。

土佐清水市の食資源と産業

宗田がつおの全国シェア70%
黒潮が日本で最初にぶつかる
「魚のまち」

太平洋に面した高知県の中でも、黒潮が日本で最初にぶつかる土佐清水市は好漁場に恵まれた「魚のまち」です。かつおなどの一本釣り漁も盛んで、港からは毎日のように旬の新鮮な魚介類が届きます。また観光資源として、サーフィンを始めとしたマリンスポーツ、自然公園の天然記念物など、東京から最も遠いけれども “わざわざ行きたいまち” です。

主な特産品

清水サバ

清水さば

ぷりぷりの食感の旨みが自慢の土佐清水のブランドさば「清水さば」は、一本ずつ釣り上げる立て縄漁法で魚体に傷をつけず、最良な状態で水揚げされたゴマさばです。
港でもゴマさばが生息する足摺沖の水温にした水槽で品質と鮮度を保ち、とびきりの新鮮さで食べられるように管理します。おすすめの食べ方は、もちろんお刺身。
ぜひ一度食べてみてください。

宗田がつお

宗田がつお

地元ではメジカと呼ばれる鰹の仲間・宗田がつお。宗田がつおでつくった鰹節「宗田節」は、古くから日本料理に使用する和出汁の味の決め手として使われてきました。
その水揚げ量や宗田節の生産量は日本一。私たち土佐清水食品のロングセラー商品「姫かつおスティック」にも宗田がつおの身が使われています。

宗田節

宗田がつおを原料とした「宗田節」の出汁は、味、香り共に強く濃厚なコクが特徴。日本料理やうどん・そばのツユの味の要としてプロの料理人に選ばれ続けています。
土佐清水の宗田節は、2023年に文化庁が100年続く食文化を認定する「100年フード」の有識者特別賞」を受賞しました。

ポンカン、小夏、文旦

潮風そよぐ温暖な気候の土佐清水市は、柑橘類の栽培も盛んな土地でもあります。ポンカン、小夏、文旦といった太陽の色をした柑橘類は、香り高くファンも多い果物です。
土佐清水の小夏を使用したドレッシング「宗田だし小夏ノンオイルドレッシング」もぜひお試しください。

あしずり黒潮米

土佐清水のブランド米「あしずり黒潮米」は、土佐湾のにがりと宗田節の魚粉を土作りに使用した田んぼで育てたお米。甘みがあり、もっちりした食感が好評です。

鰹:アイコン

鰹のたたき発祥の地?
高知県の特産品・名物として知られている「鰹のたたき」ですが、その発祥は土佐清水市であるという説も!(※発祥には諸説あります)
皮付きの磯魚を藁や木切れに火を付けて炙った「焼き切り」をルーツに持つ鰹のたたきは、皮の歯ごたえと藁焼きの香ばしさ、身の弾力が絶妙です。
ぜひ、土佐清水市に食べにきてみてください。

観光 / マリンスポーツ

サーフィン

黒潮ぶつかる土佐清水市は、多くのサーファーを魅了する波があります。大岐の浜では、初心者の方でも楽しめるレッスンコースなども。

スキューバダイビング

海中公園でもある竜串の海は、1年中ダイブできるスキューバスポット。サンゴ礁の間を色とりどりの魚たちが群れ泳ぐ姿を間近で見ることができます。

ホエールウォッチング

晴れた日には、船の上からクジラやイルカなどを見ることができるホエールウォッチング。
潮を吹き上げながら泳ぐクジラの雄大な姿を楽しむことができます。

グラスボート

海に入らなくても、船底のガラス窓から海中を観察できるグラスボート。竜串・見残し海岸の大自然を満喫できる体験コースがあります。

水上バイク

SUPやシーカヤックと共に人気のマリンスポーツ。水上バイクの引っ張るゴムボートで水しぶきを浴びながら水上を走るのは気分爽快です。

土佐清水の人と文化

日本初の国際人
ジョン万次郎生誕の地

ジョン万次郎こと中浜万次郎は、土佐清水市中浜生まれ。14歳のときに漁に出て遭難し、アメリカの捕鯨船に助けられたことをきっかけに渡米します。これにより、初めてアメリカ本土に上陸した日本人となります。
アメリカで学び船員として働いた後に帰国し、土佐藩で教授として岩崎弥太郎、後藤象二郎などの師として活躍、勝海舟や福沢諭吉にも影響を与えた人物として知られています。

土佐清水市には、復元されたジョン万次郎の茅葺き屋根の生家があり、無料で見学できます。また、海の駅あしずりに併設されたジョン万次郎記念館では、ジョン万次郎の漂流から帰国までをジオラマや映像などで紹介するコーナーが充実しており、日本初の国際人の足跡をたどることができます。

生家

当時の暮らしぶりが感じられる、生誕地に復元された茅葺き屋根・木造平屋のジョン万次郎生家。

記念碑

万次郎帰郷150周年記念につくられた記念碑には、万次郎の顔写真、船の画が描かれ、石碑の裏には日本語と英語で説明文が刻まれています。

ジョン万次郎資料館

黒船来航以前のアメリカに渡ったジョン万次郎の波乱の人生を追体験できるジョン万次郎資料館。併設レストランで食事をすることもできます。

歴史を今に伝える建造物

金剛福寺

金剛福寺

四国八十八箇所第三十八番札所でもある金剛福寺は、三十七番札所からの道のりが約90kmと札所間距離が最も長い札所です。周囲には亜熱帯樹林が広がり、仁王門にも南国情緒を感じる寺院です。本堂前には、空海の伝説にちなんだ亀の石像も。

吉福家住宅

吉福家住宅

吉福家(よしふくけ)住宅は、国の有形文化財に指定されている木造平屋住宅です。
明治33年(1900)8月の銘が梁の墨書きにあり、当時としては贅を尽くした屋敷でした。
当時の廻船商人の繁栄と生活を今に伝える希少な建造物です。

お祭り

土佐清水市民祭あしずりまつり

毎年8月に開催される土佐清水市の夏の風物詩「あしずりまつり」では、あしずり踊りをはじめ、様々な催しが行われます。夜は屋台が賑い、迫力満点の花火も打ち上がります。

足摺椿まつり

足摺岬のシンボルでもあるツバキが土佐清水に早い春を告げる1月中旬から2月末頃にかけて、約15万本の椿を見ることができます。期間中は観光開きや俳句大会の催しも。

鹿島神社大祭

2月と10月に航海安全や豊漁を祝って行われる鹿島神社大祭。色とりどりの大漁旗を掲げた漁船が神輿の乗る輿船を先頭に海上を進む様子は、さながら漁船のパレードです。

土佐清水食品と土佐清水市

土佐清水のローカルフードカンパニーとして、地元の食材を使った商品を全国へお届けする事業を通じ、
まちの発展にも繋げたいと考えています。

東京から最も時間的に遠く、黒潮がぶつかり亜熱帯植物が茂る四国最南端のまち。
私たちの愛する土佐清水市は、宗田がつおや清水さばの好漁場がある漁業のまちであり、足摺岬の雄大さを感じる観光地、そしてジョン万次郎生誕の地でもあります。
私たち土佐清水食品は、地元ならではの食品と食文化を活かした商品を開発する “ローカルフードカンパニー” です。首都圏から遠いからこそ、ここにしかないものがあります。
食品を製造する会社ですが、商品と事業を通じて、全国の皆さんに土佐清水の魅力をお伝えし、土佐清水の発展に貢献したいと考えています。